GLTFSceneKit: SceneKit用glTFローダ / magicien 

image作った。ソースとサンプルアプリはGithubにあります。

未完成な部分もあるけど、基本的な機能は大体出来たかなぁというところ。
SceneKitデフォルトのライトだと、isDoubleSided が機能しない問題があって、どうしようかと考え中。
現状 macOS版だけなので、iOS等にも対応するのと、technique拡張に対応するのが次の課題。
JSceneKitに移植するのがその次の課題。

実際にglTFのパーサを書いてみて感じた利点・欠点はこんな感じ。

利点

  • ロイヤリティフリー
  • JSON形式なので構文解析は自前で作らなくて済む
  • パラメータがOpenGL/WebGLと同じ定数を使っているので、値の変換をせずにそのまま使える(WebGLで使うなら)
  • 上手くやればバイナリデータをそのままGPUに転送できる(WebGLで使うなら)
  • 物理ベースレンダリングに対応している
  • 拡張性が考慮されている

欠点

  • まだ仕様が定まってなさそうな箇所が多い(特に拡張仕様)
  • データ間の関係性が曖昧(一つのデータを違う用途で使い回せたりしてパースし辛いとか、weightsとprimitives/targetsの対応付けとか)
  • WebGL以外で対応しようとするとちょっと大変(特にユーザ定義のシェーダ対応)
  • モーフィングのアニメーションデータが膨大になる(キーフレーム毎に全モーフィングのウェイトを記録する仕様なので、MMDみたいに表情がたくさんあるモデルだと、データ量が増える)
  • MMDのようにモデルとモーションの組み合わせを変えるのが困難(MMDが特殊なのかも)
  • IK・物理演算には対応していない
あとこれ → "Positive rotation is counterclockwise."
OpenGLは回転方向右ねじだったのに逆になったのかな?と思って逆回転で実装したけど、やっぱり右ねじじゃないか!
どっちの方向から見た時に反時計回りなのか書いておくれよ!案の定サンプルモデルのGIF画像が仕様と逆回転しちゃってるでしょうが!

仕様は未完成っぽいけど、今後使いやすくなっていきそう。SceneKitはそのうちglTFを正式サポートするかも?

2017/08/27(Sun) 04:59:04