冷たい密室と博士たち / magicien 

冷たい密室と博士たち (講談社文庫) 今年23冊目。森博嗣さんの「冷たい密室と博士たち」を読んだ。

すべてがFになる」の続編、S&Mシリーズの2作目。
インパクト重視で、本来4作目の予定だった「すべてがFになる」を1作目とした、というエピソードを知っていたため、今回の作品はインパクトが少ないのだろう、と思っていたら全くそんなことはありませんでした。
犯行のトリックや手口、犯人は読み進めるほどに分からなくなり、お手上げ状態で解決編まで読んでしまいました。クライマックスでtelnet、who、talkというコマンドを実行する場面があったりして、あぁこれは理系のための小説だなぁと改めて思いました。
あとがきの解説を見るに、当時は「この作者は人間を描いていない」という評価もあったようなのですが、自分が理系だからなのか、フィクションやファンタジーに慣れすぎてしまったのか、登場人物たちの心情や挙動に全く違和感を覚えませんでした。
S&Mシリーズは全部で10冊のようなので、年間目標達成のためにシリーズをまとめて読むのもありかなぁと思っています。

追記:作中にカルピスをコーラで割ったキューピットという飲み物が出てきます。さっき試しにコーラとカルピスウォーターを1:1で混ぜて飲んでみましたが、すごく薬品っぽい味になりました。が、意外といけました。
カクレカラクリというコーラだらけの作品もありましたが、森さんはコーラ好きなんでしょうか。

2013/09/29(Sun) 23:20:21