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浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 / magicien
今年15冊目。浜村渚シリーズの4冊目「浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理」を読んだ。これまでの3冊はいくつかの短編から成っていましたが、今回は1冊まるまる、ある島を舞台にした長編になっています。やはり、ミステリー、長編、となると舞台が島になるのが王道なのでしょう。登場人物たちの呼び名には、有名な数学者の名前が割り当てられており、十角館の殺人を彷彿とさせます。
今回も紙と鉛筆は必須でしょう。巻頭にある見取り図も話を理解するのに役立つはずです。本編は3章に分かれていて、前の2章が出題編、最後の1章が解答編となっています。それを考えると、章番号の付け方もなかなか粋ではないかと思います。
私は残念ながら正解まで一歩及びませんでした。苦し紛れにヒントを書いておくと、作中にあるものがたくさん出てきます。なぜ、それが複数、しかもたくさん出てくるのか、その意義を考えると最後の正解までたどり着けるのではないかと思います。
ところで、作中に数学と麻雀を掛け合わせた、数学雀(マスジャン)なるものが出てきます。プログラマーとしては、ぜひこのゲームを再現したいところですが、役の判別とAIの実装がかなり難しそう。素因数分解のテーブルをあらかじめ用意して計算量を減らせば...と考えたり。でも分数計算がありだと厳しい。気力があれば挑戦してみたいと思います。
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この記事のURL: https://darkhorse2.0spec.jp/198/
2013/06/17(Mon) 02:58:42