新釈 走れメロス 他四篇 / magicien 

新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1) 今年19冊目。森見登美彦さんの「新釈 走れメロス 他四篇」を読んだ。

森見さんファンの一人である友人に薦められて読んでみました。
タイトルにある「走れメロス」のほか、「山月記」「薮の中」「桜の森の満開の下」「百物語」について、ストーリーの骨子はそのまま、舞台を現代の京都に作り替えた短編集。おそらく原作を知らなくても十分楽しめますが、作品の趣旨からしても原作を先に読んでおいた方が良さそう。
原作の面白みを残しつつも、うだつが上がらない大学生たちが森見ワールドを作り上げています。 巻頭に「走れメロス逃走図」なるものが付いていて、走れメロス編の主人公芽野史郎が京都の街をどのように駆け回ったが分かるようになっています。メロスって逃げる話だったっけ...
四畳半神話大系ともリンクがありそう。発行順に読むのであれば、四畳半神話大系→新釈走れメロス→四畳半王国見聞録という順番になるので、未読の方は、四畳半神話大系から読むとより楽しめるかもしれません。

2013/09/02(Mon) 00:18:56