凍りのくじら / magicien 

凍りのくじら (講談社文庫) 今年2冊目。辻村深月さんの「凍りのくじら」を読んだ。

冷たい校舎の時は止まると同様、近所の本屋で平積みされていました。
その本屋では辻村さん特集コーナーが数ヶ月間、しかもかなりのスペースを割いて設置されていて、相当好きな人がいるのか、相当売れているのか...それに乗ってみるのもありだと思い買ってみました。

主人公であり写真家の芹沢理帆子がF高校の2年生だったときの話。
10章それぞれにドラえもんの道具の名前が付いているのが特徴。
主人公の性格が残念すぎて読むのが辛いですが、章が細かく分かれているおかげで少しずつ読み進められます。

これまた内容について感想を書けないのが残念ですが、最後の10章で本作に対する評価が一変しました。もう一度読むリストに追加しておこうと思います。

そういえば、主人公の性格を形容する言葉に「覚めている」というのがあったけれど、漢字はこれで合っているんだろうか。作中に二回出てきて二回とも同じだったので、意図してこの漢字を使っているのだと思いますが。
国語辞典を見ても、性格が「さめている」というときに使う漢字は「覚」「醒」「冷」のどれが適切かわかりませんでした。

2013/01/26(Sat) 18:22:34