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ナミヤ雑貨店の奇蹟 / magicien
2013年の一冊目。東野圭吾さんのナミヤ雑貨店の奇蹟を読んだ。言わずと知れた理系作家の作品ということで、さぞ複雑なトリックを使う知能犯が登場するのだろうと思いきや、頼り無さそうな3人組の強盗犯が逃げる場面から物語が始まります。
その逃亡犯が一晩の潜伏先に選んだのが、廃屋となっていたナミヤ雑貨店。そこで3人は不思議な出来事に遭遇して...という話。
例によってネタばれしそうなので内容は書けませんが、いくつかの時間軸と何人かの登場人物が出て来て、時間軸×登場人物の数だけシーンが合って、それが割とバラバラに出て来るので、一気に読まないと分からなくなりそうです。
ミステリーではなくファンタジーに近いですが、終盤で次々と伏線が回収されていくのは、さすがミステリー作家という感じです。
話の内容は全く違いますが、「時間軸×登場人物」という形式の物語として、99人の最終電車というハイパーテキスト小説なるものを以前(一部を)読みました。
1996年というウェブの黎明期とも呼べるような時代から連載が開始されていて、初めて読んだときは、こんな小説があるのかと衝撃を受けた記憶があります。既に完結していますが、今でもウェブ上で公開されているので、読んだことが無い人は、一人分の物語だけでも読んでみてもらえればと思います。
「99人の最終電車」のような形式の作品に興味を持つきっかけになったのは別の作品(ゲーム?)なのですが...まだ公開されているのかどうか。もし見つけたら紹介したいと思います。
WebGLとかARとかがもっと広まれば、体験型推理小説みたいなものも出てくるような気がしますが...小説というよりゲームに分類されてしまうんだろうか。
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この記事のURL: https://darkhorse2.0spec.jp/182/
2013/01/03(Thu) 20:29:48