魔王 / magicien 

魔王 (講談社文庫) 伊坂幸太郎さんの「魔王」。最近本の話ばかりですが、せっかく読んだので。

読んだタイミングが良かったのか、悪かったのか、超能力と政治と選挙の話。
「魔王」「呼吸」の二部構成になっていて、それぞれ2004年12月、2005年7月に書かれたもの。なのですが、巻末の解説にも書いてある通り、未来の出来事を予言するかのような内容でした。

続編にあたる「モダンタイムス」という作品も出ているようなので、今度読んでみようかと思います。
タイトルの「魔王」は、シューベルトの曲から。作中の登場人物は曲の印象を「恐ろしい」と語っていたけれど、私が小学校だか中学校だかの音楽の授業で聞いたときは、みんなで爆笑した記憶が...日本語版を聞いたのがいけなかったのかもしれない。そのとき音楽の先生がどんな顔をしていたのかはよく覚えていない。まぁ、「パンをふんだ娘」を見て笑い転げていたような子だったので、感性が多少アレだったのかも。歌で恐怖を表現するっていうのは難しいものです。
それにしても、伊坂さんの作品は当たり前のように登場人物たちが死んでいくので、読むときは身構えてしまいます。

そういえば、Amazonでこの本を検索したときに、ISBNコードが無い「魔王」が検索にヒットして、バグかと思ったらKindle版でした。電子書籍ってISBNコードはどうなるんだろう。

2012/12/10(Mon) 01:21:35