空中ブランコ / magicien 

空中ブランコ (文春文庫) イン・ザ・プールに引き続き、精神科医・伊良部シリーズの2作目、空中ブランコを読んでみました。

空中ブランコは直木賞を受賞した作品で、イン・ザ・プールの伊良部の勢いは衰えるどころか増しています。
今作も短編5編で、患者主観、じんわりハッピーエンドというベースは同じです。
が、伊良部が意外な能力や知識を持っていたり、ダメ人間っぷりを発揮したりと、伊良部の人となりが見え隠れする作品になっています。

作中に出てくるプロ野球選手や女流作家にはモデルがいるような気が...
ところで、「空中ブランコ」で検索して気付きましたが、伊良部シリーズってアニメ化されてるみたいですね。
アニメのあらすじを見てみると、各話の登場人物がクロスして登場してたりして、原作を読んだ人も楽しめそうな予感。
ただ、実写とアニメが混ざっている描写を見ると、どうしてもスチーム係長を思い出してしまうのですが。

2010/05/05(Wed) 23:40:53