告白 / magicien 

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1) 今年3冊目。湊かなえさんの「告白」を読んだ。

娘を亡くした教師の終業式の挨拶から始まる、救いようのない話。
各章が各登場人物の主観で語られており、それ故に情報の欠落や間違いがあり、読み進めていくうちに新たな事実が判明して...というわけでミステリーに分類されていますが、情報が後出しな上に超展開なので、推理で先を読むのは難しそうです。

空中ブランコの伊良部シリーズのように、登場人物や事件にモデルがあるような...
冒頭はFF8のアルティマニアのようだと思い、途中で一瞬ドグラ・マグラのようだと思い、最終的には収集のつかない金八先生のようだと思いました。作中にも金八先生の話が出て来たように思うので、多少なり意識しているのだと思います。

それにしても、今のペースだと目標の達成が危ういですね。毎年12月〜2月あたりは忙殺されているので、今年も2月を越えたあたりから読書のペースを上げられるのではないかと思っていますが、一冊一冊に感想を書こうとすると、本選びの段階から無駄にこだわって時間がかかってしまいます。素直に読みたいと思った本を読んだとき、一番ペースが早くなるのは分かっているのですが。

2013/02/04(Mon) 23:31:52